楽天セールに参加するには?準備や施策、失敗を防ぐポイント

2024-01-24

楽天セールに参加するには?準備や施策、失敗を防ぐポイント

国内大手のECモール・楽天市場は、割引やポイントアップのセールを定期的に開催しています。多くの店舗を回遊する仕組みづくりを行っており、店舗運営者にとっても参加のメリットが大きいのが特徴です。この記事では、楽天で実施されるセールの内容、参加するための準備や成功に導くための対策などについて紹介します。

楽天で実施されるセールとは?

楽天市場ではさまざまなセール機会が設けられていますが、大きく分けると「スーパーSALE」、「お買い物マラソン」、「ワンダフルデー」の3種類があげられます。

楽天スーパーSALE

楽天スーパーSALEは、3の倍数となる3月・6月・9月・12月に開催される大型セールです。通常価格より50%以上割引になる商品だけを絞り込める「半額サーチ」や、購入店舗数に応じてポイントの倍率が上がる「ショップ買い回りキャンペーン」などが行われます。これは、1店舗あたり1,000円以上の購入で2店舗であれば2倍、5店舗であれば5倍といったようにポイントが付与される仕組みです。

楽天お買い物マラソン

楽天お買い物マラソンは、スーパーSALE開催月以外の1月・2月・4月・5月・7月・8月・10月・11月に開催されます。ショップ買い回りをメインとしたイベントで、最大で10ポイント還元されます。期間は1週間前後で、直近では2023年11月4日(土)20:00~11月11日(土)20:39、2024年1月9日(火)20:00~1月16日(火)01:59に開催されました。実施期間はその年によって異なるので、2024年の次回はいつ開催されるのか、こまめにスケジュールをチェックしておくとよいでしょう。

ワンダフルデー、その他

ワンダフルデーは毎月1日に開催され、1店舗3,000円以上の購入でポイントが3倍、過去に購入した商品をもう一度購入するとポイントが2倍になるイベントです。さらに「5と0のつく日(毎月)」には楽天カードを利用する会員を対象にポイントを4倍に、またブラックフライデー、楽天イーグルス感謝祭など年間を通じて多くのセールイベントが開催されています。

楽天のセールに参加するメリット

楽天市場のスーパーSALEは、テレビCMや広告など大々的に宣伝を行っているため認知度の高いイベントです。楽天市場に出店する際、運営者は出店費用を支払いますが、自社で宣伝・開拓するよりも費用対効果が高く効果的にアクセス数を増やすことができます。また楽天市場では、ポイントを活用してお得に買い物ができる「楽天経済圏」のシステムが確立されています。

セールや「ショップ買い回り」によってポイントを効率的に獲得できる仕組みを作り購買意欲を高め、目的の商品以外にも関連商品も購入する、新しい商品を発掘するといった消費行動を促すことができます。ほかにも販売実績、レビューに応じて検索ランキングも変動しセール後の上位表示にもつながります。楽天市場でのセール参加は、効果的に収益向上を図る攻略の一つとして大きなメリットといえるでしょう。

楽天セールのための準備と施策

楽天セールのメリットを活かすためには、事前の準備や施策が必要です。実践するべき具体的な内容には、以下のようなものがあげられます。

セール商品の選定

セールに向けた準備の1つは、目玉商品の選定です。スーパーSALEの半額サーチは、基本的に50%オフでレビューが4以上など、販売実績においていくつかの条件があります。また「割引サーチ」というのもあり、10~49%まで設定が可能です。ほかにも「1店舗1,000円以上」「3,000円の購入でポイント〇倍」といった特典をつけることが多く、1,000円、2,000円、3,000円などきりのよい「ポッキリ価格」の商品を設けるとよいでしょう。

独自の戦略を立てる

購買意欲を促す工夫として独自のポイント還元率、送料無料などの設定を行います。一般的にセールは初日と最終日に売り上げが伸びる傾向にあるため、最終日に「3つ以上の購入で10%割引」「2つでポイント〇倍」など限定セールを行うのもおすすめです。また、ユーザーが商品の購入手続きをすると自動的に発行できる「サンキュークーポン」などの活用も効果的です。楽天での売上アップ施策について詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。

【完全保存版】楽天での売上UP方法を解説!事例まで紹介

サーチ申請

サーチ申請とは、割引価格で販売したい商品の申請を行うものです。審査が行われ条件をクリアすると、楽天セール期間中に表示される「半額サーチ」に掲載されます。検索で露出されやすくなるためぜひ行っておきたい手続きです。申請はイベントのおよそ3週間前から始まります。

バナーによるイベント告知

セールが行われる場合は開催の2日前から告知が許可され、そのタイミングに合わせて店舗ページにバナーを設置してセールに参加することをアピールします。ポイント還元やクーポンの配布など、ユーザーに訴求する情報を掲載するのが一般的です。バナーは新規のユーザー獲得に効果が期待できます。固定客への戦略には、メールマガジンなどを配信して独自の特典を伝えましょう。

キーワードの追加・ページ修正

店舗ページや商品ページへのアクセスを増やすために、検索されやすいキーワードを追加するのもおすすめです。また目に留まりやすい商品画像、魅力的なキャッチコピーを加えるなどページ全体を修正することも大切です。

楽天セールでの失敗を防ぐポイント

サーチ申請をすると、2回に分けて審査が行われます。商品の価格はイベント期間用に設定する必要があり、その間は原則として販売できません。コピーページで申請すれば販売が可能ですが、通常時のレビューを引き継ぐことができないことや、セール期間中の販売実績が反映されなくなります。大きな収益があっても、その後の検索で上位表示されない可能性が高くなるため特殊なケースがない限り通常の商品ページで対応しましょう

またセールでどのような商品が売れたか、目標を達成したか、どのような課題が考えられるかなどをまとめ、次回のセールに活かすことが重要です。あらゆるビジネスにおいて見直しと改善は欠かせません。参加したセールの効果検証は必ず行いましょう。また、審査において割引率は小数点以下が切り捨てになります。端数が切り捨てられたことにより、50%オフの商品は実際には49.9%になってしまい、審査に落ちてしまったというケースもあるため正しく計算を行ってください。さらに楽天セールの広告では、PRする際に禁止されている文言などもあります。審査にも影響するため、ガイドラインなどを参考に準備を進めましょう。

まとめ

楽天市場のセールでは、年間スケジュールを把握して常に新しい戦略を打ち出すことが大切です。イベントを把握せずにセールの参加を逃してしまった、イベントの特性を理解していなかったためにセールの効果が得られなかったという失敗事例もあります。楽天市場が展開するセールの特徴を活かせれば、大きなチャンスとなるためしっかりと準備と対策を行いましょう。ECのプロでは、楽天市場などの大型モールや自社ECサイトの運営、戦略に関するサポートを行っています。透明な料金体系と運用しやすい一貫したビジネス構築を提案しており、セールの施策に悩んでいる方はもちろん、これからECサイトを始める方にも安心してご利用いただけます。プロによる具体的なアドバイスも受けられるので、お気軽にご相談ください。

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